横浜市戸塚区における刑事事件数の推移は?困った時は弁護士に相談を
「戸塚区」は、神奈川県の東部にある「横浜市」に存在する18の行政区のひとつで、横浜市の西南に位置しています。
JRだけでなく横浜市営地下鉄の駅などもあり、交通の便は比較的良いといって差し支えないでしょう。乗り換えの状況などによっては都心部まで1時間弱で行くことも可能です。
戸塚区の人口は平成29年末時点で277,016人です。横浜市の行政区の中で4番目に人口が多い区です。
また、過去5年間の戸塚区の人口の推移を見ると、少しずつ、しかし確実に人口が増えていっていることがわかります。
そんな戸塚区が属している横浜市は、実は神奈川県内で最も刑法犯認知件数が多い市でもあります。
今回は、横浜市戸塚区の刑事事件の動向と、戸塚区で刑事事件に巻き込まれてしまった場合の対応策について解説します。
このコラムの目次
1.戸塚区の刑事事件の認知件数の推移
まずは、「戸塚区での刑法犯認知件数」に絞って、神奈川県警のデータを5年分見てみましょう。
- 平成25年:2,083件
- 平成26年:1,866件
- 平成27年:1,606件
- 平成28年:1,327件
- 平成29年:1,202件
直近2年間(平成28年と平成29年)は前年比9.4%のマイナスです。単純計算で犯罪認知件数が昨年よりも1割減った、ということになります。
なお、直近2年間に限らず、戸塚区での刑法犯認知件数は年々減少傾向にあります。これは全国的にも同様です。
2.戸塚区の刑事事件の罪種別動向および推移
次に、戸塚区における刑法犯認知件数の推移(平成28年→平成29年)について、「罪種別」に見ていきます。
(1) 戸塚区内で減少している罪種
①凶悪犯
強盗や放火、殺人等は「凶悪犯」です。
平成28年は4件→平成29年は2件と減ったため、計算上は前年比50%のマイナスです(凶悪犯はそもそも母数が少ないことが多いため、数件の増減だけでパーセンテージが大きく変化します)。
②粗暴犯
暴行や傷害、脅迫などは「粗暴犯」という区分けに入ります。戸塚区の粗暴犯は前年比27.3%減です。
その中で「暴行」と「傷害」が大半を占めているのは、平成28年も平成29年も変わりありません。
③窃盗犯
罪種別の認知件数が最も多いのがこの「窃盗犯」ですが、戸塚区では前年比14.8%減です。
内訳として、居空き・事務所荒らし・出店荒らし・その他侵入盗・部品狙い・ひったくり・その他非侵入窃盗がそれぞれ微増していますが、忍び込みやオートバイ盗、すりなど他の窃盗の件数が減っているため、「窃盗犯」全体としては減少した形になっています。
(2) 戸塚区内で増加している罪種
①知能犯
前年比91.1%増と一番の増加率を見せたのが「知能犯」です。
内訳の大半は「詐欺」です。振り込め詐欺の被害が後を絶たないことを考えると、悲しいですが納得の結果でしょう。
知能犯は戸塚区に限らず全国的に増加傾向にある一方、横浜市全体での知能犯の増加率は30.8%ですから、戸塚区は知能犯の増加率が特に高いといえます。
なお、「詐欺」に絞ると件数は前年の倍以上(平成28年:41件→平成29年:84件)となっています。
②風俗犯
「風俗犯」には、強制わいせつや賭博などが含まれます。
戸塚区での風俗犯の増加率は57.1%です。ただし、「凶悪犯」同様母数が少ないため、数件の増減で増減率が大きく変化しますから、その点には注意です。
③その他刑法犯
器物損壊や住居侵入などを含むのが「その他刑法犯」という種別です。
器物損壊も住居侵入も前年に比べて増えており、「その他刑法犯」全体としては9.8%の増加でした。
3.戸塚区の刑事事件のまとめ
犯罪認知件数自体は横浜市戸塚区に限らず、全国的に減少傾向にあります。
しかし、罪種別で見ていくと大幅に増えているものもありますから、油断せず各自で対策を考えていかなければなりません。
なお、戸塚区の刑法犯認知件数の中で一番多かったのは「窃盗犯」で、全体の70%以上(71.3%)を占めています。
“自分は犯罪とは無関係”……そう思っていても、被害者になってしまう可能性はゼロではありません。
戸締まりなどの基本的な防犯対策はもちろん、詐欺についての知識収集や離れて住む親類などへの連絡など、できる限り対策を取っておきたいところです。
4.戸塚区で刑事事件に巻き込まれてしまったら
考えたくないことではありますが、戸塚区で窃盗や詐欺、それ以外の犯罪に巻き込まれてしまった場合、まずは最寄りの警察へ相談しましょう。
戸塚区を管轄する警察署は「戸塚警察署」です。
〒244-0003 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町3158-1
TEL:045-862-0110
また、こちらも考えたくないことではありますが、家族や親族、親しい友人などが被疑者として警察に逮捕されてしまった場合、できるだけ早く弁護士へ相談することをおすすめします。
5.横浜市戸塚区の刑事事件弁護士といえば泉総合法律事務所
弁護士に刑事事件を依頼する大きなメリットは
- 家族でさえ被疑者と面会できない時でも、弁護士であれば接見できる
- 刑事事件の進め方や被害者との交渉に長けているため、弁護士がつかない場合に比べ、被疑者に有利な処分が下る可能性がある
などです。
逮捕後早い段階で弁護士に依頼すると、刑事事件の流れを熟知した弁護士が手続や交渉等を行うことになります。
「被害に遭ったら警察へ」は常識ですが、「逮捕されたらできるだけ早く弁護士へ相談」も併せて覚えておいて頂きたいです。
横浜市戸塚区・港南区・栄区・泉区・旭区、藤沢市、横浜市営地下鉄やJR東海道線沿線にお住まい、お勤めの方で、刑事事件の被疑者になってしまった、もしくはご家族が逮捕されてしまったという方は、泉総合法律事務所戸塚支店の弁護士に是非一度ご相談ください。刑事事件弁護の経験豊富な弁護士が、事件解決まで親身になってサポート致します。
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